『今日は7月7日、七夕か。  大人になると、なんだかんだ  忙しくなって、スルーしがちな  イベントだな』 「七夕?たしか、あれだろ。  一年に一度しか恋人と会えない、  可哀想な彦星の逸話のやつw  敗北者乙www」 『お前はまだ、一度きりだって

 恋人と出会えていないのに、  何を言うんだ?』 「え……。  あ、あー……( )  あれだよ!俺ら現実勢は、  七夕にあやかって  ワンチャン、願い事が

 叶うかもしれないから、  勝ち組じゃん?」 『まぁ、たしかに七夕は  短冊に願い事を書いて  笹に吊るして、成就を願う  イベントではあるけどさ。  七夕の元になった伝承で、本来  願われていたことは、  自身のスキルアップ。  七夕は棚ぼたを願う風習とは  違うからな?』

「で、でもさ。  現代の年中行事なんて、  だいたいそんなもんだろ?  元の決まりが、原型を留めてない!  なんてもの、多いじゃん。  恋人欲しい!って書いても、  別に良くないか?」

『そりゃあ、書くのは自由だ。  だけど……。  自身の研鑽を怠って、  親鳥のエサを待つ雛みたいに  ただ口を開けて、  いつか振ってくるチャンスを  待つだけの男。  そんな奴に対して、  魅力を感じる女性が  そもそもいるのか?  って話で――』

「わかった!!!  大人しく認めるから、  正論パンチによる  暴力は、今後一切  やめてくれ!!!  リア充彦星に、  醜い嫉妬を抱いてました!!!  俺が悪かったです!!!!!」